『25kg以上のドローンを事業で使いたい。』
趣味でのドローンの空撮などの場合に最大離陸重量が25㎏以上の機体を操縦することはありませんが、事業用となると話は別です。
DJIのFlyCartやAGRASなど、農業や物流・資材運搬などの産業用ドローンの多くは、最大離陸重量が25㎏以上の機体となります。
ちなみに25㎏以上というのは最大離陸重量です。機体の単純な重さではありませんよ。
ドローン本体の重量に加えて、バッテリーやセンサーなどの搭載物、そして運搬する荷物などの全ての重量を合計したものを最大離陸重量と言います。
25㎏以上の大型のドローンが飛行する場合、墜落や事故を起こした場合は大きな被害が予想されます。
例えば、1㎏の重量物が10mの高さから落下して人間の頭に直撃した場合、約2トンの衝撃が頭部に加わります。
普通に頭蓋骨の骨折や脳を損傷させるのに十分な力ですよね・・。
これが25㎏になったら、、、考えたくもないですよね。
そんなパワーも重量も、不測の事態に人に与える影響も大きい最大離陸重量25㎏以上のドローンは、勿論、飛行させるための要件も25㎏以下のドローンと比較して厳しくなります。
この記事では、そんな『最大離陸重量25㎏以上のドローン』の飛行許可要件をわかりやすくまとめました。
飛行許可申請をスムーズに進めるための具体的な『3つのコツ』を専門家である行政書士が詳しく解説します。
そもそも最大離陸重量25kg以上のドローンはなぜ許可が必要?
まず、大前提として最大離陸重量25㎏以上のドローンが屋外で飛行するには、国土交通省への『飛行許可・承認』が必須です。
150m以上の高高度飛行やDID地区・夜間・目視外など、特定の空域での飛行や特定の飛行方法をする場合には、飛行許可・承認が必要なことはご存じだと思いますが、最大離陸重量25㎏以上のドローンについては、屋外で飛行するだけで飛行許可・承認が必要となります。
まぁ、それだけ不測の事態が起きた場合のリスクが高いので、当然と言えば当然ですよね。
下記の国土交通省のフローチャートを見てください。
最大離陸重量25㎏以上のドローンはカテゴリーⅡ【飛行許可・承認が必要な飛行】に該当します。
飛行許可・承認を受けずに屋外で飛行した場合、五十万円以下の罰金が科せられますので要注意です。
飛行させる前に予め飛行許可・承認申請をして、適法に、安全に飛行させるために、以下の3つのポイントを押さえておきましょう。
①機体登録
皆さんご存じの通り、100g以上のドローンは機体登録が義務付けられています。
機体登録については下記記事にまとめてますので併せてお読みください。
※25㎏以下の機体との違い
機体登録の際に必要となる機体の写真は、25㎏以上の機体は、上面・前面・側面、操縦装置の画像計4枚をアップロードする必要があります。
登録記号が発行されたら使用する機体に登録記号を表示する必要があります。
25kg未満のもの:3mm以上
25kg以上のもの:25mm以上
②要件の追加基準を理解する
1.実施しようとする飛行において想定される気象条件その他の運用条件を設定し、当該条件下において、安定した離陸、着陸及び飛行ができること。 2.機体と操縦装置との間の通信は、他の機器に悪影響を与えないこと。
3.発動機、モーター又はプロペラ(ローター)が故障した後、これらの破損した部品が飛散するおそれができる限り少ない構造であること。
4.事故発生時にその原因調査をするための飛行諸元を記録できる機能を有すること。
5.次表の想定される不具合モードに対し、適切なフェールセーフ機能を有すること。
③第三者賠償責任保険への加入(令和7年10月1日以降)
※※※(令和7年10月1日)~※※※
総重量25kg以上の無人航空機を飛行させる場合には、第三者の負傷や交通障害等の不測の事態が発生した場合に十分な補償が可能となる第三者賠償責任保険に加入していることの要件が追加されました。
義務化されたことにより、保険費用の負担は増えてしまいますが、事故の際に賠償リスクが低減できます。
まぁ25㎏以上のドローンは産業用途のドローンでしょうし、飛行の際には元々第三者賠償責任保険には加入していたと思いますので、あまり影響はなさそうですね。
25㎏以上の飛行許可は行政書士にお任せください
いかがでしょうか?
25㎏以上の機体の飛行許可について理解できましたでしょうか?
25㎏以上の申請は、ぶっちゃけ初見ではなかなかハードルが高いです。
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