農薬散布
肥料散布
播種
受粉
現在ヘリコプターより、比較的安価な農業用ドローンを農業に活用して作業の効率化が進められています。
どれくらい利用されているのか?
農林水産省が公開しているデータを一部抜粋してみますね。drone-184.pdf
令和5年には目標だった散布面積100万haを突破していますね。
かなり急激に需要が伸びている分野だと言えます。
これは、農業用ドローンの機能の向上だけでなく、散布用の農薬や肥料の開発が進み、それに合わせて農業へのドローン導入を補助金や助成金などで国や自治体が手厚くサポートした結果ですね。
需要の増加からもわかるように、できることなら皆さん、農業用ドローンを導入したいんです。
しかし、まだまだ農業用ドローンの価格は高いし、ドローンの講習を受ける費用も高額・・。
現実問題、先立つカネが無ければ導入できません。。。
そんな時は、補助金や助成金を上手く活用してください。
この記事では、農業に利用できる補助金や助成金についてまとめました。
要点をギュッと絞ってわかりやすくまとめていますので最後までお読みください。
農業用ドローンに活用できる補助金・助成金まとめ
小規模事業者持続化補助金(小規模事業者持続化補助金【一般型】 Top )
ドローン本体や関連するシステム・備品などに利用可能。
対象:
商業・サービス業(宿泊・娯楽業除く) | 常時使用する従業員の数 5人以下 |
サービス業のうち宿泊業・娯楽業 | 常時使用する従業員の数 20人以下 |
製造業その他 | 常時使用する従業員の数 20人以下 |
※資本金又は出資金が5億円以上の法人に直接又は間接に100%の株式を保有されていないこと(法人のみ)
※確定している(申告済みの)直近過去3年分の「各年」又は「各事業年度」の課税所得の年平均額が15億円を超えていないこと
補助率:2/3 補助上限:50万円~200万円 採択率:40~60%
ものづくり補助金(トップページ|ものづくり補助事業公式ホームページ ものづくり補助金総合サイト)
農業ドローンの導入や活用に際して発生する経費を補助してくれます。
対象:日本に事業所がある中小企業者等。
補助上限:従業員数5人以下 750万円 6~20人 1,000万円 21~50人 1,500万円 51人以上 2,500万円
事業再構築補助金(トップページ | 事業再構築補助金)
新規事業として行う事業の設備投資に活用可能。ドローン訓練用の土地・建物の取得や建築、ドローンの購入などに利用できます。
対象:国内に本社がある中小企業者等と中堅企業者等
補助率:
中小企業等 | 1/2(2/3) |
中堅企業等 | 1/3(1/2) |
補助上限:
従業員数 | 補助上限額 |
20人以下 | 1,500万円(2,000万円) |
21~50人 | 3,000万円(4,000万円) |
51人~100人 | 4,000万円(5,000万円) |
101人以上 | 6,000万円(7,000万円) |
IT導入補助金(トップページ | IT導入補助金2025)
ドローンの操舵システムなど、IT補助金に登録されている会社のシステムを導入する際に利用できます。
対象:国内に本社がある中小企業者等と小規模事業者
補助率:
対象者:農業経営基盤強化促進法に定める地域計画のうち目標地図に位置付けられた者
補助率:事業費の3/10以内
補助上限額:300万円(必要な要件を満たす場合は600万円)「条件不利地域支援タイプ」は、経営規模が小規模な地域において、農作業の共同化や農地の利用集積の促進といった取り組みに必要となる共同利用機械などの導入を支援するものです。3戸以上の農家が構成員に含まれている農事業組合法人や特定農業法人などが対象。【条件不利地域支援タイプ】
対象者:農業者が組織する団体、参入法人、事業実施主体が認める団体
補助率:1/2以内(農業用機械については1/3以内)人材開発支援助成金(人材開発支援助成金|厚生労働省)
ドローンの資格取得などに活用できます。
「人材育成支援コース」
「事業展開等リスキング支援コース」
経費助成 | 一人当たり最大75%(上限金額30万円) | 講習費や試験料など資格取得に直接係る費用 |
賃金助成 | 最大960円/時間 | 講習時間や、試験時間に対して発生する賃金助成 |
働き方改革推進支援助成金(働き方改革推進支援助成金(労働時間短縮・年休促進支援コース) |厚生労働省)
ドローンや測量システム等の導入による業務効率化に利用できます。
補助率3/4(※)
(※)常時使用する労働者数が30人以下かつ、支給対象の取組で6から9を実施する場合で、その所要額が30万円を超える場合の補助率は4/5
助成金額は賃上げ内容などにより変わります。
100万円~200万円程度。
地域限定の補助金まとめ(2025年7月現在)
愛媛県愛南町:「愛南町ドローン防除等普及支援事業補助金」(愛南町公式ホームページ/ 愛南町ドローン防除等普及支援事業補助金についてお知らせします)
対象:農業用ドローン等を活用した農薬の空中散布に係る委託費用の一部を補助
補助額:1,500円/10a
岩手県奥州市:「奥州市農業研修事業費補助金」(【追加募集】令和7年度農業用ドローン講習等の一部費用を補助します/奥州市公式ホームページ)
対象:農業用ドローンのオペレーターとして技能認定を取得するために必要な講習等にかかる費用を一部を補助
補助額:30万円 補助率1/2
熊本県氷川町:「氷川町スマート農業普及促進事業」(スマート農業機器等導入補助事業要望調査について / 氷川町)
対象:スマート農業機器等の導入について補助
補助額:16万6,000円 補助率1/3
岡山県美咲町:「美咲町スマート農業推進事業補助金(スマート農業機械導入支援事業)」(美咲町スマート農業推進事業補助金を創設しました – 美咲町ホームページ)
対象:農業者が行うドローン等による病害虫防除等に要する費用、ドローンの操縦に必要な資格取得費用及びスマート農業技術を搭載した機械の購入に要する経費について補助金を交付
補助額:10万円 補助率1/10
岡山県美咲町:「美咲町スマート農業推進事業補助金(資格等取得支援事業)」(美咲町スマート農業推進事業補助金を創設しました – 美咲町ホームページ)
対象:農業者が行うドローン等による病害虫防除等に要する費用、ドローンの操縦に必要な資格取得費用及びスマート農業技術を搭載した機械の購入に要する経費について補助金を交付
補助額:10万円 補助率1/10
兵庫県三田市:「スマート農業機械等導入支援事業」(令和7年度)(スマート農業機械等導入支援事業の募集/三田市ホームページ)
対象:農作業の省力化・効率化、負担を軽減することにより、持続可能な農業経営を推進するため、スマート農業機械等の導入を支援します。
補助額:30万円(台) 補助率1/2
東京都八王子市:「八王子市認定農業者等支援事業費補助金」(農業者に対する補助金のご案内|八王子市公式ホームページ)
対象:認定農業者が行う農業経営改善計画を推進する事業又は認定新規就農者が行う青年等就農計画を推進する事業の経費の一部に補助金を交付して、農業経営改善支援を行います。
補助額:10万円(台) 補助率1/2
石川県穴水町「穴水町ドローン操縦者育成支援事業補助金」(穴水町ドローン操縦者育成支援事業補助金について|穴水町(地域整備課))
町内に住所又は事務所を有する農業者・団体で、以下の1~3のいずれかに該当する者。
1.認定農業者
2.認定新規就農者
3.認定を受けている農業者団体
※事業実施後から1年以内に農薬散布用ドローンの購入が確実な方に限ります。
補助額:最大10万円(補助率1/2) ※1受講あたり5万以上の資格受講にかかる費用とする。
愛媛県愛南町「愛南町ドローン防除等普及支援事業補助金」(愛南町公式ホームページ/ 愛南町ドローン防除等普及支援事業補助金についてお知らせします)
以下のすべての条件を満たす個人または法人が対象です。
1 愛南町内に住所があること
2 愛南町内で農作物を生産していること
3 徴税等を滞納していないこと
補助単価:10アールあたり 1,500円((注)100円未満の端数は切り捨て)
<補助額の計算例>
1.5ヘクタール(150アール)の水田に2回散布した場合
150アール×2回=300アール ⇒ 補助金額:45,000円
奈良県三宅町「令和7年度三宅町水稲病害虫防除事業補助金」(令和7年度三宅町水稲病害虫防除事業補助金の交付について – 三宅町ホームページ)
対象:令和6年度に三宅町内の圃場にて実施する地域の稲作農家及び稲作を行う農業団体
ドローンを活用した病害虫防除に係る経費の30%以内
※ただし、1円未満の端数が生じた時は切り捨てとなります。
※補助金の交付は予算の上限に達し次第、終了となります。