まいど！バーテンやボーイとして関西の夜の街を愛し、今は行政書士として夜の街と関わる、スキンヘッドがトレードマークの行政書士です。
元々バーテンダーやキャバクラのボーイをしていたので、現場の「めんどくさいなぁ」という気持ち、痛いほどわかります（笑）
さて、苦労して風俗営業の許可（1号営業）を取って、「さあ、ガンガン稼ぐぞ！」となっているオーナーさん。ちょっと待った！
「電球切れたから交換したけど、これ届出いる？」 「ボックス席の配置を変えたいけど、勝手にやっていい？」
ここ、めちゃくちゃ重要です。そして、意外と勘違いしている人が多いポイントです。 風営法には「何かが変わったら報告しろ！」というルールがありますが、実は「言わなくていいやつ」「後でいいやつ」「やる前に言わないとヤバいやつ」の線引きが結構シビアなんですよ。
これを間違えると、警察の立入検査の際に「図面と違うじゃないか」とありがたいことにご指導をいただきます。そんな時に、タイミング悪く従業員名簿を事務所に置いてきてしまったり、ミテコを雇用してしまっていたりすると最悪です。
色々な合わせ技で、最悪の場合は「営業停止」になったりします。（というか結構あります）
今日は、この「実務上の微妙なライン」も含めて、難しい言葉は使わずにわかりやすく整理して解説します！
まずは「警察に言わなくていい」ケース（届出不要）
なんでもかんでも「変更届」を出していたら、警察の窓口もパンクしてしまいます。 基本的に「元通りにする（修繕）」や「全く同じ性能のものと変える」だけなら、届出はいりません。
【届出不要】勝手にやってOKなこと
・壊れたものを直す（修繕）
例：破れた壁紙を同じようなものに張り替える、ガタついたテーブルを直す。
・「全く同じ規格・性能」のものと交換する
例：切れた電球を同じワット数のものと交換する、壊れたスピーカーを同一モデルの新品にする。
★ポイント： これで「照度（明るさ）」や「音の大きさ」が変わらないならOKです！
ここが大事！「椅子・テーブルの入替え」は要注意！
「模様替えで、テーブルや椅子を新しくしたいな～」 これ、実は要注意です。
申請した時を思い出してください。警察に「営業所の平面図や求積図などの図面」を提出しましたよね？ あそこには、椅子やテーブルの「位置」だけじゃなく「高さ」や「サイズ」まで細かく書いてあります。実地検査でも、その通りかメジャーで測られましたよね？
ということは、警察の方も新規申請の際に確認してるわけです。わざわざ図面で提出させてるということは、警察が確認したいポイントがあるということです。申請してしまえば、レイアウトを自由に変更していいよ～なわけはありませんよね？
実務上の判断ライン
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買い替えた椅子などが1mを超える： 変更届必須。
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配置をガッツリ変える： 一応変更届が必要か確認したほうが無難。
大阪府警のホームページ記載の変更届のQ＆Aでレイアウトについても触れられています。
『営業所内の見通しが妨げない程度の軽微な椅子、テーブル等の配置の変更』
このような場合は変更届は必要ありませんと。しかし、少し配置を変えるぐらいならいいですが、大胆にレイアウトを変更する場合は一応連絡しておきましょ。
【最重要】壁などの工事は「やる前」に申請！（変更承認申請）
ここが一番の地雷ポイントです。 お店の構造（カタチ）が変わるような工事は、「大工さんが入る前」に警察の承認をもらわないといけません。事後報告ではアウトです！
事前に申請しないと「罰則の対象」になるもの
◇壁やふすまを作って部屋を仕切る、または取り払う。
◇客室の位置を変える、広さを変える。
◇VIPルームを新設する。
◇「大規模の修繕・模様替」（建築基準法に関わるようなガッツリした工事）。
★ポイント： これを勝手にやってしまうと、「元に戻すか改善しなさい。直すまで営業はできませんよ」となります。内装業者さんに発注する前に、必ず相談してください！
「事後報告」でOKなもの（期限厳守！）
工事以外の変更や、設備の変更は、やった後に報告すればOKです。 ただし、内容によって「締め切り」が違うので注意してください！
【10日以内】かなり急いで！
一番多いパターンです。
◇「管理者」が変わった（※後述します）
◇照明・音響・防音設備を変えた
※「LEDに変えて明るさが変わった」「スピーカーを違う機種にした」場合は届出が必要です！
◇会社の名前（商号）や住所が変わった
◇個人の住所や電話番号が変わった
◇お店の名前が変わった
【20日以内】法人の手続き関係
◇会社の役員が変わった
◇役員が改名した
【1ヶ月以内】プチ・リニューアル系
◇営業所の修繕・模様替え（破れた壁紙を変えるなど）
◇テーブル・イスの配置変更や入替え（※前述の通り、図面と大きく変わるなら出しときましょう！）
よくある勘違い！「店長」と「管理者」の違い
「店長が飛んだ（辞めた）から変更届出さなきゃ！」 これ、半分正解で半分間違いです。
風営法で届出が必要なのは、許可証に名前が載っている「管理者」が変わった時だけです。
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店長 ＝ 管理者 の場合 → 10日以内に変更届が必要！
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店長 ≠ 管理者（オーナーが管理者など）の場合 → 届出不要（管理者は変わらずいるので）！
店長が変わっても、管理者が変わらなければ警察への報告はいりません。誰が管理者になっているかしっかりと確認しましょう。
特殊なケース：相続と廃業
親が亡くなってお店を継ぐ場合（相続）
風営法の許可は、基本的に「他人にあげる」ことはできません。 でも、相続（遺産相続）の場合だけは特別に引き継げます。
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期限： 相続が始まってから60日以内
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手続き： 「相続人承認申請」が必要です。これを過ぎると許可が消えます！
お店を畳む場合（廃業）
「もう店じまいだ！」という時も、最後にケジメが必要です。
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期限： 廃業してから10日以内
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手続き： 「返納理由書」と一緒に、許可証と管理者証を警察に返してください。
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注意： お店を譲渡したい場合でも、一度「廃業」して、新しいオーナーが「新規許可」を取るのが原則です（相続以外で名義変更はできません）。
変更があったら、まずはご連絡を！
「これは届出がいるのか？」「いつまでに出すのか？」の判断はプロでも迷うくらい細かいです。
自己判断で「これくらい大丈夫だろう」と放置して、立入検査で「図面と違う！」と怒られるのが一番ダメージが大きいです。
壁や客室をいじる大規模な工事なら「やる前」！
人が変わったら「10日以内」！
レイアウトが変わったら「念のため相談」！
関西で変更届に迷ったら、まず私たちにご相談ください！
飲食店営業許可の変更届も併せて承ります。
1. 弊所の許可申請代行報酬（税込）
| 項目 | 報酬額 | 備考 |
| 構造設備の変更承認手続き | 110,000円 | 測量・図面作成、警察署との事前相談、書類作成・提出まで一式。 |
| 各種変更届 | 33,000円 | 届け出書類作成・提出まで一式。 |
2. 関西全域・最短当日対応
弊所は関西全域（大阪・京都・兵庫・滋賀・奈良）に対応し、お急ぎの案件には最短当日に着手いたします。
「この工事に届出必要かな？」「どんな書類がいるの？」
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